すくい金魚

ギンちゃん7歳🐟️ 金魚と花と食べ物メインです🎵

金魚鉢時代 小赤の産卵

 

【暑いので、ちょっと涼しい話を。ただし、長いです…。】

 

記事とは関係ありません(↓)

 

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黄色い和金にしか見えないトリちゃん


あれは2011年のまだ冬のような寒さだった3月、それまで頻繁に小さな地震は起きていたものの、その日は経験のないような揺さぶりを感じ、とっさに玄関まで走ってワインクーラー住まいの小赤二匹がスツールから落ちないように守ろうと、ガラスの取っ手を掴んで持ち上げたのが運の尽き、震度6強の揺れではまともには立っていられず、ただでさえ水量の少ない飼育水は半分ほどこぼれ落ちていきました。

 

いつの間にか室内の危うい場所にあったガラス類は落下して割れており、金魚鉢を持ち上げたことが良かったかどうかは分かりませんが、とりあえずセーフと思ったのも束の間、まるで乗り物に乗っているかのような余震が続きました。こぼれた分の水量は少し戻したものの、とてもじゃないけどいつもの量には戻せず、ただでさえ狭い二匹の住まいは一槽狭くなってしまいました。

 

大きなタンクが備えられた住宅地に住んでいたため、すぐに断水とはならずにすんだことは後から知ったのですが、市内では10日間以上断水が続いたようです。と、いうのも、本震3日後には避難を決意し、金魚たちに長い留守番をお願いすることになったので、そのような事態は露知らずでした。すでに電源は失われてましたが、うちはフィルターもエアーもなしだったので関係ありませんでした。

 

お風呂場に30リットル容量のバケツを設置し、20リットルくらいで二匹がしばらく過ごせるようにと水を入れ、ハイポで塩素を中和、温度合わせをしてから二匹を放ちました。なんと初めての広さです!ただ、3月と言っても水温12℃位あったかどうか、金魚たちはあまり驚く様子もなく、大人しくしてました。真冬には室内で5℃近くに下がることもあったという環境、まだ半冬眠状態でいてくれるには幸いでした。

 

2週間後に帰宅、真っ先に風呂場に直行して二匹の無事を確認、すると何やら不思議なものがバケツ中に散らばっているではないですか。そうです、卵だったのです。まさに目がテンテンになりましたが、小学校の時から金魚二匹を金魚鉢で飼うことしか考えて来なかった飼い主にとって、繁殖など夢のまた夢。結局、ふ化した稚魚は最後一匹となり、とても小さなその子をきちんと生かすことが出来ず、うちには身に余ることだったと思いながらも、その瞳を見た時には一抹の寂しさを感じていました。

 

小さいけれど明るい(玄関にあった)我が家=金魚鉢で仲良く暮らしてた二匹は、それなりに幸せだったのかな。そしてこの年に無事、夫婦は少しだけ広い住まい(またしても金魚鉢)に引っ越すことになりました。